夏の仏壇のお供え花。長持ち対策は?造花はダメ?
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こんにちは。素心姫路店の濱田かおりです。
夏が近づいてくると、お仏壇まわりで多くなるのが「お供えのお花」に関するお悩みです。
「朝、お水を換えても、夕方にはお水の匂いが気になる…」
「こんなに暑いと、2〜3日ですぐに傷んでしまう」
「夏場だけは造花にしたいけれど、仏さまに失礼にならない?」
連日の厳しい暑さのなか、毎日お仏壇の生花をきれいに保ち続けるのは、本当に大変なことですよね。
この記事では、夏のお仏壇のお花を少しでも長くもたせるための具体的な対策や、気になる「造花」「プリザーブドフラワー」の取り入れ方について、分かりやすく解説します。
この記事を読むことで、夏のお花のお手入れの負担がぐっと軽くなり、心のご負担なく、いつもすがすがしくお仏壇のお参りができるようになれば、嬉しいです。
目次
夏の仏壇はお花がすぐ枯れる

冬場に比べて、夏場のお供え花が驚くほど早く枯れてしまうのには理由があります。
それは、水の中で繁殖するバクテリアです。
夏の暑さによって花立ての中の水温が上がると、水中のバクテリアがまたたく間に増えてしまいます。
水と一緒にバクテリアを吸い込んでしまうことで、花は内側からバクテリアにむしばまれ、一気にしおれて枯れてしまうのです。
また、閉めきったお部屋やお仏壇まわりの風通しの悪さも、お花にとっては大きなダメージになります。
夏の仏壇のお花の長持ち対策
厳しい夏の暑さからお花を守り、少しでも長く綺麗に咲いてもらうための具体的な5つの対策をご紹介します。
暑さに強い花を選ぶ

夏のお供えには、もともと暑さに強い種類の花を選ぶのが一番の近道です。
●菊
お供えの定番ですが、やっぱり夏場も頼りになる耐久性を持っています。
●カーネーション
実は非常に花持ちが良く、夏場のお供えとしても優秀です。
●リンドウ
夏から秋にかけて流通し、涼しげな青紫が仏壇によく映えます。
●トルコキキョウ
暑さに強く、お盆の時期を華やかに彩ってくれます。
●マリーゴールド・ケイトウ
夏の花らしくタフで、色鮮やかにお仏壇を明るくしてくれます。
樒や高野槙を供える

傷みやすいお花でなく、樒や高野槙をお供えするのもすばらしい知恵です。
これらは非常に長持ちするだけでなく、独特の清々しい香りが「邪気を払う」とされ、仏事には欠かせない植物です。
美しい緑がお仏壇によく映え、お花がなくても寂しくなりません。
こまめな水換え

細菌の繁殖を防ぐためには、毎日お水を換えてあげるのが理想です。
その際、ただ水を入れ替えるだけでなく、花立ての内側のヌメリをしっかりと洗い流すのが最大のポイント。
ヌメリは細菌の塊ですので、ここをきれいにすることが長持ちに直結します。
傷んだ茎はすぐに切り戻し

お水を換えるタイミングで、茎の先を少しだけ切り落とす「切り戻し」を行いましょう。
●斜めに切る
カッターやよく切れるハサミで、茎の断面が広くなるように斜めに切ると、水を吸い上げる面積が増えて、お花の長持ちにつながります。
●水切り・水折り
バケツなどの水の中で茎を切ることで、切り口に空気が入るのを防ぎ、水揚げがよくなります。また、菊などはハサミを使わず、水の中で手で折る「水折り」の方が、お水を吸い上げる管が潰れずに長持ちします。
延命剤や栄養剤を入れる
市販されているお花の延命剤や栄養剤を入れるのが最も効果的で簡単です。
お花の栄養分だけでなく、細菌の繁殖を抑える抗菌剤が入っているため、水が腐りづらくなります。
また、お酢・重曹・家庭用漂白剤・10円玉なども効果的だと言われています。
造花はダメなの?

「夏場のお手入れが大変だから造花にしたいけれど、仏さまに怒られないかしら……」と心配される声を、店頭でも本当によく耳にします。
結論からお伝えすると、お仏壇に造花をお供えすることは、決してダメなことではありません。
仏教において、お供えのお花は「私たちの心を穏やかにし、仏さまの慈悲の心を表すもの」とされています。
そのため、お花を絶やさず、常にお仏壇を美しく整えておこうというお気持ちがあれば、造花を選んでも何ら問題はないのです。
造花をお供えする上で、ひとつだけ注意してもらいたいのが「飾りっぱなし、ほったらかしにしない」ということです。
「造花だからお水も換えなくていいし、ずっとそのままで楽チン」と放置してしまうと、いつの間にか埃をかぶってしまいます。これでは仏さまへのお供えになりませんよね。
お水換えの必要はなくても、お参りの際にお花の状態を気にかけたり、ときどき埃を払ってきれいにしたりする。その「ひと手間」をかける心そのものが大切なご供養になります。
いま人気のプリザーブドフラワー

「造花だと少しお部屋の雰囲気から浮いてしまう気がする」
「やっぱり本物のお花の質感がいいな」
そのように感じている方に今とても人気なのが、プリザーブドフラワーです。
プリザーブドフラワーは、本物の生花に特殊な加工を施したもので、水やりが一切不要でありながら、生花そのままのみずみずしい美しさを長期間保ってくれるんですよ。
ちなみに、素心でご用意しているプリザードフラワーの仏花は、素心のオリジナル商品です。
一つひとつ、心を込めて丁寧に手作りで仕上げており、ご自宅のお仏壇用にはもちろん、大切な方へのお供え用など、たくさんの種類を多数ご用意しています。
写真だけでは伝えきれない本物の美しさを、ぜひ素心の各お店で直接確かめてみてくださいね。
夏のお花のお手入れに関するよくある質問Q&A
ここまで、お読みいただき、ありがとうございます。
最後に、夏のお仏壇のお花のお手入れに関するよくいただくご質問にお答えいたします。
Q:お盆の期間中だけでも、やっぱり造花は避けるべき?
お盆の期間中は、できる限り生花をお供えするのが望ましいです。
ご先祖さまや故人さまが久しぶりにわが家へ帰ってこられる特別な期間ですので、みずみずしい生花でお迎えして差し上げるのが最高の丁寧なおもてなしになります。
どうしても夏場で傷みが気になる場合は、お盆の中心となる3日間や、お坊さんの棚経参りがある日だけ生花を飾り、前後の期間は造花やプリザーブドフラワーを活用する、という使い分けがおすすめです。
Q:プリザーブドフラワーはどれくらい長持ちするの?
お仏壇の環境にもよりますが、一般的には「2年〜3年」ほど美しい状態を保てます。
実際には、5年近くお使いいただいている例も多く、素心のオリジナル仏花をお使いのお客様からもそのようなお声が寄せられています。
水やりが不要なプリザーブドフラワーですが、「直射日光」と「高い湿度」に弱いという特徴があります。
お仏壇のライトが常に当たっていたり、湿気の多いお部屋だったりすると、色あせや花びらのしおれが早まることがあります。
お供えする際は、直射日光を避け、風通しの良い場所に飾るのが長持ちのコツです。
おわりに
生花はいつか枯れてしまいます。けれど、「毎日お水を換える」「お手入れをする」という行いそのものが、お仏壇に向き合い、故人さまやご先祖さまを想うかけがえのない時間を作ってくれます。
ですので、理想を言えば、できるだけ生花をお供えしてあげてもらいたいです。
ただ、それが負担になって、お仏壇という場所そのものを負担に感じられたら本末転倒ですよね。
お正月や命日、お盆や彼岸といった特別な節目にはみずみずしい「生花」をお供えし、普段の厳しい夏場は「造花」や「プリザーブドフラワー」に頼る、というように上手に使い分けるのがおすすめです。
お仏壇のお花について、造花やプリザーブドフラワーについて分からないことがありましたら、どうぞお気軽に素心加古川店・高砂店・姫路店にお越しください。
素心姫路店の濱田かおりでした。ありがとうございます。


出演:濱田かおり(素心姫路店)
執筆:玉川将人(素心メディア事業部)
