初盆(新盆)お供えの贈り物は何がよい?送る時期、金額相場、基本マナーをプロの仏壇店が分かりやすく解説します
|

こんにちは。仏壇・墓石の素心(そしん)姫路店の藤原です。
あたたかい日々も、あっという間に汗ばむ季節が近づいてきましたね。山々はすがすがしい新緑を迎え、あっという間に夏がやって来るのでしょうね。いかがお過ごしでしょうか。
この記事では、「初盆のお供え」について解説させていただきます。
初盆を迎えるにあたって、「何をお供えすればいいの?」「いつまでに贈るべき?」といったご相談を、素心の店頭でも本当にたくさんいただきます。
少し季節は早いかもしれませんが、早めに準備しておけばいざという時に安心です。初盆のお供えに、播州の風習も交えながら、プロの視点で分かりやすく解説しますね!
初盆(新盆)とは
まずは、初盆(新盆)の基本のキを押さえておきましょう!

故人さまが亡くなられてはじめて迎えるお盆
初盆(新盆)とは、故人さまの四十九日法要を終え、忌明け後にはじめて迎えるお盆のことです。
まだまだ悲しみが癒えない中ではじめて迎える夏のお盆ですから、親戚や親しかった方々に集まってもらい、普段のお盆よりも丁寧に手厚く供養を行います。
また、お寺さまによっては毎年のお盆参りとは別に、初盆(新盆)を迎えるお宅のために特別な法要を営むこともあるようです。
「初盆」「新盆」の読み方
さて、ここまで「初盆(新盆)」というような表記をしています。まどろっこしく感じておられる方、すみません!
これにはちゃんと意味がありまして……実は「はじめてのお盆」には、2つの書き方、4つの読み方があるんです。
「初盆」と書いて、「はつぼん」または「ういぼん」と呼ぶ。
「新盆」と書いて、「にいぼん」または「あらぼん」と呼ぶ。
書き方・読み方は、日本全国それぞれの地域によってさまざまですが、加古川・高砂・姫路をはじめとする播州地域では「初盆(はつぼん)」と呼ぶのが一般的ですね。
なのでここからは、表記を「初盆」に統一させていただきます。
播州地域は「七日盆」。8月7日が初盆の始まり
全国的には8月13日からがお盆の始まりですが、播州地域では、初盆を迎えるおうちに限って、8月7日をその始まりとします。これを「七日盆」と呼んだりします。
初盆を迎えるおうちは、8月7日までにお盆飾りを用意しておきましょう。
そして、8月7日の朝におがらに火をつけて(迎え火)、故人さまをわが家にお迎えするんですよ。
一般的なお盆は8月13日~15日
初盆は、あくまで今年はじめてお盆を迎える「新しいご先祖さま」だけに向けて行われます。
すでにお仏壇で祀られている「先輩のご先祖さま方」は、8月13日にお迎えします。
そして、8月15日に送り火を焚いて、故人さま、ご先祖さまともに、あちらの世界にお戻りになってもらいます。
わが家の初盆は今年?来年?
「うちの場合、初盆は今年なの? 来年なの?」
この質問、素心でも結構多くいただくんです。
判断のものさしは、「お盆が始まるまでに、四十九日(忌明け)が終わっているか」です。
播州では8月7日がお盆の入りなので……
「8月7日までに四十九日法要が済んでいれば今年が初盆」
「法要が8月7日以降なら来年が初盆」
……と、なるのが一般的です。
ただし、この目安は厳密なルールというものでもないようです。初盆を今年にするか来年にするかは、お寺さまとおうちの方との話し合いによってさまざまみたいですね。
たとえば、「四十九日が8月10日」という、まさにお盆の真っ最中に重なるケース。
ご家族の気持ちとしては…
「もうお盆の準備もしているし、来年まで待つのは長すぎる。今年きちんとお迎えしたいな」
お寺さまの事情としては…
「お盆期間は非常に忙しいから、四十九日法要を少し前倒しで行い、そのまま初盆のお参りも一緒にしましょう」
このような場合、お互いが相談をしあってて、今年を初盆とする、ということもよくあるみたいですよ。
もし日付がギリギリで迷われたら、まずはお寺さまに相談してみましょう。
初盆にふさわしいお供え物と金額相場

初盆のお供え。何が喜ばれるか、品物選びに迷っちゃいますよね。
ポイントは……
● あとに残らないもの
● 日持ちするもの
● 分けやすいもの(個包装など)
● 暑さに強いもの(常温保存できる)
● 故人さまやご家族が喜びそうなもの
金額の目安は、故人さまとの関係性にもよりますが3千円〜1万円程度が一般的です。
これらを満たすものをご紹介いたしますね。
お線香・ローソク

お線香は香りのお供え、ローソクは灯りのお供えです。
特に「香りは仏さまのご飯」と言われるほどですから、故人さまへのお供えとして一番安心できるのが、お線香やローソクですよね。
素心各店には、初盆用として、普段使いのものより少し豪華な桐箱入りや、絵が描かれた美しいローソクがセットになったものなどを多数販売しています。
お線香を贈ることは「あなたのことを想っていますよ」というお悔やみの心をそのまま形にして届けることになりますから、迷ったらまず検討したい定番品ですね。

素心の店頭にはさまざまな、お供え用のお線香、ローソクがございます。どうぞご来店くださいませ。
食べ物・飲み物

食べ物や飲み物のポイントは「日持ち・常温保存・個包装」です。
食べ物では、ゼリーや水羊羹などがおすすめです。冷やして食べられるだけでなく、暑い中集まってくださった方々へのお下がりとしても喜ばれますよ。
また、飲み物もジュースやお茶やビールなど、故人さまのお好きだった銘柄を選ぶことで、
ご家族と一緒に故人さまを偲ぶきっかけとなりますね。
気をつけたいのが生菓子や果物。この時期どうしても傷みやすいので、贈る際は少し慎重に検討しましょう。
お花・プリザーブドフラワー
初盆の祭壇を少しでも華やかにしてさしあげたいものですよね。
お花をお供えするのであれば、ご家族がそのまま飾れるアレンジメントとして贈るのが親切です。
また、最近の猛暑で「お花がすぐに枯れちゃう…」と心配される方には、「プリザーブドフラワー」がとっても人気! 水やり不要で、お盆期間中ずっと美しく祭壇を彩ってくれます。
素心は、播州の仏壇店の中でも、プリザーブドフラワーの品揃えには自信があります!
ぜひ店頭で実物を見てみてくださいね。
盆提灯

もしも、お供えのお相手が親しいご親族であれば、提灯そのものを贈るのも素敵ですね!
「大きな提灯は置く場所がなくて…」と心配されるおうちも多いですが、ご安心下さい。
ここ最近は、棚の上にも置けるコンパクトなモダン提灯がトレンドなんです。
素心の店頭でも、和室・洋室どちらにも合うおしゃれなデザインをたくさんご用意しています。ぜひ、ぴったりの盆提灯を見つけに来てください!
初盆のお供え物の「のし」の書き方
初盆の場合、このようにのし紙を書きますよ。
●表書き:「御供」「初盆御供」
●水引 : 黄白や青白の結び切り(播州は黄白が一般的です)
●お名前: 水引の下に、贈り主さまのお名前をフルネームで書きます。

お供え物を贈る時・渡す時のマナー
せっかくの贈り物、失礼のないようにお届けしたいですよね。
いつまでにお供えすべき?
播州地域の方は特に注意!初盆が8月7日から始まりますので、8月初旬にはお相手に届くように手配するのがベストです。
お供え物を手渡す時のマナー
直接ご自宅にお伺いする場合は、まずはお相手に電話をして、訪問してもよいかどうかを確認しておきましょう。急な訪問はご迷惑になっちゃいますからね。
そして、実際にお邪魔した際には、「お仏壇にお供えさせていただきます」と一言添えて、おうちの方にお渡ししましょう。
仏間に通してもらえた際は、祭壇に祀られている故人さまに手を合わせて、祭壇脇にお供えします。その時、「私たちから見て字が読める向き」でお供えします。
お供え物を配送する時のマナー
遠方で伺えない場合は、配送という形をとっても、全く失礼ではありません。
その際は、品物の中に、お手紙やメッセージカードなどを添えられると、より丁寧に「あなたのことを忘れていませんよ」という気持ちを伝えられます。
素心は進物線香の地方発送にも対応していますので、お気軽にご相談下さい。
初盆のお供えに関するよくある質問 Q&A
それでは最後に、初盆のお供えに関して、お客様からよく寄せられるご質問にお答えしますね。
Q:のしの表書きは「御供」と「初盆御供」どっちがいい?
どちらでも正解ですが、お相手の方が初盆だと分かっている場合は「初盆御供」をおすすめしています。
Q:初盆用の「白い提灯」は、誰が買うもの?
昔は親戚が贈る習慣もありましたが、今はご家族が用意するのが一般的です。亡くなった方が迷わず帰ってこられるよう、玄関や窓際に吊るして飾るのがしきたりとなっています。
Q:お供え物とお香典の両方を用意したほうがいいの?
どちらも贈る側の「お気持ち」なので、決まりはありませんよ。
もし、ご家族が家族葬でお葬式をされて、お香典を辞退されていたのであれば、お香典は控えて「お供え物」だけにするのがスマートですね。
また、配送でお供え物を贈る場合、中にお金を入れることはできません。お香典を郵送したい場合は、必ず「現金書留」を利用しましょう。
おわりに
初盆は、故人さまが初めておうちに帰ってこられる大切な節目です。
だからこそ、ご家族の心があたたまるよう、想いの伝わるお供え物をお贈りしたいですよね。
「何を贈るべきか迷ってしまう」
「地域の風習が分からない」
「マナーを知らずに恥をかきたくない」
このようにお考えの方は、ぜひとも素心加古川店・高砂店・姫路店にご来店ください。
お客様の想い、お相手の方との間柄など、しっかりとお話をお伺いして、お客様にとって最適な品物をご一緒に考えましょう。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
素心の店頭で、次のブログ記事で、またお会いしましょう。
素心姫路店の藤原でした!


出演:藤原加衣(素心姫路店)
執筆:玉川将人(素心メディア事業部)
