こころね

心晴ればれな年越しを。「おうちで誰でも簡単にできる!年末のお仏壇掃除完全マニュアル!」

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今年も残りあとわずか。
みなさま大変おつかれさまでした。
最後はお仏壇をスッキリきれいに掃除して
ご先祖様と一緒に晴れやかに
年越しを迎えたいものですよね。

でもこんなことを言うと…

「普段仏壇触らへんから掃除の仕方分からん」
「めんどくさいで」
「分かりやすいマニュアル、ないんけ?」

…といった播州弁が
あちこちから聞こえてきます。

そこで今年最後の「こころね」記事は
『おうちで誰でも簡単にできる!
年末のお仏壇掃除完全マニュアル』
を、お送りします。

素心を日ごろから応援して下さる
和田谷さまご夫妻のお宅にお邪魔して
お仏壇のお掃除をしてきました。

早朝のひらめき&即日オファーからの取材

今回取材に応じて下さったのは、素心メディア事業部の玉川が日ごろから大変お世話になっている和田谷さま。

この企画を思いついたのが12月27日の早朝5時。失礼を承知でお電話したのが朝9時。急な申し出にも関わらず、いやな顔せず(電話なので顔見えないのですが…)ご快諾。
夕方4時にご自宅に押しかけ、お仏壇のお掃除をさせていただきました。とっても素敵な和田谷さまご夫妻。取材協力に心より御礼申し上げます。

そして「今日の夕方、仏壇の掃除について来てくれへん?」と、こちらも急な申し出に応えてくれたのが素心姫路店の幾原さん。見事な手際できれいにお掃除してくれました。

素心姫路店の幾原隆詞さん。明るく元気で笑顔がすてき。

お掃除させていただいたのは、白檀塗りが美しい浄土真宗本願寺派用の金仏壇。8年前に玉川が納めさせていただいたとても立派なお仏壇です。

仏壇のお掃除で最も難しいのが金仏壇。ですからこのマニュアルを読むことで、他の仏壇(唐木仏壇や家具調仏壇)のお掃除方法にも活かせます。どなたさまも、どうぞ最後まで読み進めてみて下さい。そして実際にお仏壇をきれいにして、心スッキリ、すがすがしい年越しを迎えましょう!

和田谷家のお仏壇。普段からお掃除されている模様。すてきです。

 

1:合掌礼拝

まずは合掌礼拝。

ご本尊、そしてご先祖さまに手を合わせて「これからお仏壇の中をきれいにさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします」とお伝えしましょう。仏さまもご先祖さまも、「いいよ。よろしくね」とニコニコして下さいます。

2:現状をスマホで撮影

意外に大事なのがこれ。作業に取りかかる前にお仏壇の中をスマホで撮影しておきます。

掃除が終わったあとに、「あれ、この仏具どこに戻すんだっけ?」と分からなくなるのは、お仏壇掃除の鉄板あるあるです。

3:中の仏具を全部出す

中にあるお仏具を全部出します。

ただしご本尊(仏さま)はそのまま。

そして天井から吊るされている仏具など、取り外しが難しいものは無理せずそのままにしておきましょう。

4:埃払い

毛払いなどで埃を払います。

やわらかい素材で、お仏壇の表面を傷つけないものを用います。

また、お仏壇の中には細かい彫刻細工がたくさんあります。これらが破損しないよう、丁寧に、やさしく払います。

5:拭き掃除

特に金仏壇は要注意です。

金箔の部分を拭いてしまうと剥げてしまうので、触らないようにして下さい。漆塗りの部分のみ、ゆっくりと丁寧に拭いていきます。

拭き掃除に用いるのは仏壇専用のダスター。これに専用のワックスを少しだけつけることで、汚れがきれいに落ちます。

ワックスの利点は

●汚れが落ちやすい
●つやが出る
●新たな汚れが付きにくい

の3点です。ただしなじむまで少し時間がかかります。塗りたて時は表面が滑りやすいので、仏具を置く時には十分注意しましょう。

金箔部分は触りません。

金具部分も触らないのが無難です。

仏壇専用ワックス「ニューグッド」。すぐれもののアイテムです。

こまめにお掃除しているお仏壇でも、普段手が行き届かないところは埃が付着し、こびりつきます。

ワックスで力を入れて拭くと、きれいに汚れが落ちます。

また、汚れがしつこい箇所は、やわらかい布で水拭きして構いません。ただし、あとからきれいに乾拭きして水気を取ることを忘れずに。

和田谷さんのお宅のような金仏壇は、漆と金箔でできているために、扱いを慎重にしなければなりません。

しかし、唐木仏壇や、いま流行りの家具調仏壇はそこまで神経質にならなくても大丈夫。埃を払い、柔らかい布で拭けば、すぐにきれいになるでしょう。

花立や火立を置く「筆返し」の天面。水や花粉のせいか、表面にべとつきのある汚れが。

ワックスは使わずに、水拭きします。漆を傷めないために「やわらかい布」と「固く絞る」はマストです!

しつこい汚れも除去。水拭きした際は仕上げの乾拭きを忘れずに。

 

6:真鍮磨き

お仏壇には金物の仏具がたくさんあります。

真鍮製のものは、「真鍮磨き」を使うことで見違えるほどに本来の輝きを戻します。

また、おりんの場合は、音色もきれいになります。

体力がいる作業ですが、ぜひとも挑戦してみてください。

真鍮磨き「アルボン」。仏具業界のロングセラーです。

新聞紙の上にちょっとだけ垂らし…

グリグリグリっと力いっぱいこすりつける!

プロの技を見守る和田谷さんご夫妻。

新聞紙に付着した黒いものがおりんの汚れ。はじめは新聞紙で粗磨き、仕上げはやわらかい布で丁寧に拭きあげします。

ピカピカのおりんは音色もきれい。ご満悦の和田谷さん。

気を付けなければならないのは、磨けない仏具もあるということ。金メッキ塗装などを施したものの場合、せっかくの塗膜が剥げてしまいます。

真鍮製か、メッキ製か、分からない時は素心やお近くの仏具店に相談してみてください。

7:灰のお掃除

お線香を立てる香炉にたまる灰。どんどん溢れそうになりますよね。

しかも灰の中には燃え残ったお線香のカスがいっぱい。

これらは100円均一でも売っているボウルとザルですぐに解決です。

香炉灰は定期的にお掃除してあげることで、灰の中に空気が入りやすくなり、お線香も燃えやすくなりますよ。

「ダイソー」で買いそろえた台所用のボウルとザル。一番右のは和田谷さんが購入された灰ふるい。「小さくて使いづらい」とのこと。

灰が舞わないようにゆっくりとお線香の燃えカスをこします。

きれいになった灰。中に空気が入り、ふんわりやわらかい質感です。

幾原さん「香炉に戻すときは紙でお手製漏斗を作れば灰が舞わずに汚れませんよ」

8:こびりついた蝋の掃除

火立てにこびりついた蝋燭の残り。

先のとがったものでガリガリ削いでもいいのですが、表面を傷つけてしまいます。

そんな時は熱湯を少しだけ垂らしてすぐに溶けた蝋をふき取りましょう。やけどにはご注意を!

つまようじ。意外に汚れがとれずに表面ばかり傷つける。

熱湯で溶かすのが一番早いです。お湯につけるのは先端だけで構いませんが、このたびは側面に付着した蝋も溶かすため全体を熱湯に入れました。素材によってはNGなことも。判断に困ったときは素心にご相談下さい。

9:仏具を戻す

一通りすべての仏具をきれいにしたら、ひとつずつお仏壇の中に戻していきます。

はじめに写真に撮ってあるので、どこに何を置けばいいか安心です。

10:お正月のお迎えの準備

お正月はお仏壇も華やかに飾りましょう。

浄土真宗のお仏壇だと、三角形の打敷をして、御華足おけそくに小餅をお供えします。

内敷は、お仏壇の一張羅!

御華足は、供具くぐ供笥くげとも呼ばれます。

お餅の下には折った半紙を敷きます。

それぞれの宗派にあわせたお飾りに加えて、いつもより立派なお花やお供え物を供えることで、仏さまやご先祖さまもきっと喜んでくれます

ちなみに和田谷さんは「お線香も極上のものを使うのだ」と言われてました。すてきです。

床の間があれば、掛け軸もお正月仕様にしましょう。赤富士や松竹梅などの縁起物、さらには「南無阿弥陀仏」などの仏事用でも構いません。

こちらは西国三十三カ所霊場の掛け軸。

いかがでしたでしょうか?
年末の大掃除。あなたもご自身の手でお仏壇をお掃除してみてください。

「おばあちゃん、今年一年こんなことあったよ」
「お父さん。お仏壇きれいになって、気持ちいいよね」

お仏壇がきれいになると、あなたの心もきれいになる。
心晴れやかな新年をお迎えくださいね。

 


お仏壇のお掃除でお困りの方は、お気軽に素心までご相談ください。大みそかは15時まで営業。正月3カ日はお休みをいただきます。

0120-20-9988(加古川本店:フリーダイヤル)


構成・文・撮影 玉川将人