仏壇の扉は開けっ放しでも大丈夫? 扉の意味や開け閉めのタイミングを分かりやすく解説
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「お仏壇の扉は、開けっ放しでも大丈夫?」
「お仏壇の扉はいつ開け閉めすべき?」
「どうしてお仏壇に扉がついているの」
店頭でお客様とお話ししていると、このようなお仏壇の扉の開け閉めに関するご質問をよくいただきます。
こんにちは。仏壇墓石の素心(そしん)姫路店の藤原です。
結論からお伝えすると、仏壇の扉に関する「これっ!」といった決まりや教えっていうのはないんです。
ですから、開けっ放しにしていても、好きなタイミングで開け閉めしても大丈夫です。
でもそうは言っても…
「夜寝るときは仏壇の扉を閉めた方がいいのかな?」
「旅行で家を空けるときはどうすればいい?」
「開けっぱなしにしておくのは、ご先祖さまに失礼?」
…などと、モヤモヤが晴れない方に向けて、この記事では、お仏壇を開けたままにしていいのか、開け閉めのタイミング、さらには扉に込められた由来について、プロの仏壇店としてわかりやすく解説いたします。
どうぞ最後までお読みください!
目次
仏壇の扉の開け閉めの基本
はじめにこの記事の基本をお伝えしますね。それは…
『仏壇の扉は、開けたままにしておくのが基本』
…ということです。
これを大前提として、この先を読み進んでください。
開けたままにしておく人が大半
仏壇の扉は、多くの方は開けたままにしています。
実際にお客様からご質問をいただいた時も、「扉の開け閉めに決まりはありませんが、開けたままにして置いて大丈夫ですよ」とお伝えしています。
さまざまなお宅に訪問する営業マンに聞いてみても「開けたままのおうちが大半だよ~」と教えてくれます。
開けたままにしておく理由は、主に次のようなものではないでしょうか。
●扉を閉めると、仏さまやご先祖さまを閉じ込めてしまうのが気になる
●扉を閉めることで中が湿気やすくなる
●そもそも扉の開け閉めが面倒くさい
もちろん、ご自宅の門や玄関などと同様に、ご先祖さまのおうちである仏壇の扉をそのつど開け閉めするのは、とても丁寧なことです。
ですが、開けっぱなしだからといってご先祖さまに失礼にはあたらないので、安心して下さいね。

お仏壇は、開けたままにしておいて構いません
もしも閉じるなら、障子だけ
伝統的なお仏壇は、外側の「扉」と、内側の格子状になった「障子」の二重構造になっています。
もし「夜だけは少し目隠しをしたい」「部屋の掃除をするのにホコリが入るのを防ぎたい」などとお考えの方は、外側の大きな扉は開けたままにして、内側の障子扉だけを閉めるとよいでしょう。
風通しを保ちつつ、やんわりとお祀りの空間を守ることができます。

障子だけ閉めた状態
仏壇の扉を閉めた方がいい時
基本的には開けたままで問題のないお仏壇の扉ですが、日常のなかで「閉めておいた方が安心」という場面もいくつかあります。
来客がある時
お仏壇をリビングに置かれているご家庭では、お客様をお迎えするタイミングで扉を閉める方が少なくありません。来客の方に余計な気を遣わせないための、細やかな配慮ですね。
部屋の掃除、模様替えをする時
お部屋の掃除機をかける際や模様替えの時は、一時的に扉を閉めて作業をすることで、埃などがお仏壇の中に入り込むのを防げます。
長時間家を空ける時
旅行や帰省などで数日間外出する際に、仏壇の扉を閉めておくという方もおられるようです。
ただしその際は、お花やお供え物をあらかじめ下げておきましょう。
閉め切ったお仏壇の中に放置したままにしておくと、お花やお供え物が傷んで不衛生だからです。
扉そのものが美しい『現代仏壇』
「扉を閉じた状態でも美しい仏壇がほしい」
このようなご要望から生まれたのが、『現代仏壇』が手がけるさまざまなお仏壇です。
来客がある時など、お仏壇の扉を閉じてもインテリアになじみ、オシャレなデザインと美しいフォルムを保ってくれるのが現代仏壇の特徴です。

現代仏壇『キューボメープル』

現代仏壇『フェンネル』

現代仏壇『アンテローブ』

現代仏壇『壁掛け仏壇-離宮』
素心姫路店は、現代仏壇専門ギャラリーです。
扉を閉めても美しいお仏壇に興味がある方は、どうぞお気軽に素心姫路店にお越しください!
そもそもどうして仏壇には扉がある?
「なぜお仏壇にはわざわざ扉がついているんだろう?」と不思議に思われたことはありませんか?
実は、お仏壇の扉にはきちんとした理由と役割があります。
お寺の造りが反映されている
お仏壇は、いわば「家の中にある小さなお寺」です。そのため、よくよく見て見ると、お仏壇にはお寺の構造がそのまま反映されています。
お仏壇は歴史的に浄土真宗から広まった経緯があり、お寺の本堂にある「巻障子」や「折障子」と呼ばれる障子が、お仏壇の障子の由来と考えられます。
また、お寺の入口にある「山門」が、お仏壇の外側の扉にあたります。
こうした障子や扉が時代を経てお仏壇のスタンダードな形となり、近年人気のモダンなお仏壇にも、その名残が受け継がれているのです。

内側(赤枠)が「障子」。外側(青枠)が「扉」。伝統的なお仏壇の扉は二重構造が基本です。

赤い枠で囲んであるのが浄土真宗のお寺の本堂に見られる「巻障子(折障子)」。お仏壇の障子の由来となっていると言われています。

外側の扉はお寺の山門を表していると言われています。
聖と俗の境界線(結界)としての役割
お仏壇の中は、いわば「あの世」であって、私たちが暮らす俗世(日常の世界)と区切られているのではないかなと考えられます。
扉は、この2つの世界を区切る「結界」の役割を果たしているのですね。
だからこそ、普段から扉を開けたままにしておくことで、亡き人やご先祖さまといつだってつながっていられるのです。
引っ越しの際の内部の保護のため
お仏壇の中には、美しい彫刻や細やかな蒔絵など、職人の技による貴重な装飾がたくさん施されています。
仏壇店がお仏壇を納品する際や、お引っ越しによる移動の時などに、これらの大切な装飾を保護するのも扉の大切な役割です。
忌中の間は仏壇の扉を閉じておく?
「お葬式のあと、忌中のあいだはお仏壇の扉を閉めておかないといけないの?」というご質問をいただくことがあります。
結論からお伝えしますと、忌中であってもお仏壇の扉は閉めなくて大丈夫です。
むしろ、忌中はお仏壇に飾る「打敷」という布を白地のものに変えるしきたりがあるほどです。つまり、「白い打敷を掛けて、しっかり仏さまに手を合わせましょう」という意味合いであって、お仏壇をそのものを閉じなさいということではないんです。
四十九日までは、故人さまに対しては白木祭壇で、仏さまやご先祖さまに対してはこれまで通りお仏壇で、朝夕のお参りをしてくださいね。

お仏壇の中に飾る布製の仏具「打敷」。忌中の間は白色のものを飾って礼拝します。近年の打敷はリバーシブル(片面が色入り、もう片面が白)が一般的です。
(※補足1)地域やお寺の考えによっては、忌中に仏壇の扉を閉じるところもありますので、お世話になっているお寺に直接確認してみましょう。
(補足2)神道では五十日祭までは白い紙で神棚を封じます。これを「神棚封じ」と呼びます。
おわりに
お仏壇の扉は「開けたままにしておく」が基本です。
なぜなら、あちらの世界にいるご家族やご先祖さまといつでもつながれるためです。
もちろん、ご自身のお気持ちに沿って、お仏壇の扉を閉めても構いません。
「うちのお仏壇の扉の調子が悪くて閉まりにくい」
「扉を閉じた姿が美しい仏壇を探している」
「リビングになじむ現代風のお仏壇を見てみたい」
このような疑問やお悩みがございましたら、いつでもお気軽に素心各店へお立ち寄りください。
姫路店・高砂店・加古川店のスタッフが、皆様の心に寄り添って丁寧にお手伝いさせていただきます。
ここまで、素心姫路店の藤原がお伝えいたしました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。


出演:藤原加衣(素心姫路店)
執筆:玉川将人(素心メディア事業部)
